乳腺について

触ってみてしこりは無いですが、それでも乳がんという事はあるのでしょうか

早期の乳がんでは自覚症状はほとんどありません。
自覚症状がなく視触診でも分からない早期乳がんの発見方法には、マンモグラフィや超音波による画像診断が有効です。
自覚症状のないうちから定期的乳がん検診受ける事が重要です。
乳房のしこりや痛み、乳頭からの分泌物やただれ、乳房の凹凸などの自覚症状が続いている場合も早めに乳腺専門医や認定医のいる医療機関での受診をお勧めします。

乳房が痛いのは、乳がんではないと言われていますが本当でしょうか

ほとんどの女性は乳房の痛みや張りなどを経験した事があると思います。乳房に痛みや張りを感じる症状の多くはホルモンの影響によるものと、乳房以外の胸壁(胸の筋肉・骨)に痛みの原因がある場合があります。
いずれの痛みも乳がんとの関係は少ないので、定期的な乳がん検診を受けマンモグラフィやエコー検査で異常がなければ、ご安心ください。

母乳で子育てすると乳がんにならないと言われていますが

「母乳で子育てすると、乳がんにならない」というのは、必ずしもそうではありません。
しかし、授乳経験や授乳期間が長ければ、乳がん発症のリスクを下げることは確かです。
授乳経験のない人は授乳経験のある人に比べると、乳がん発症のリスクが高いのも事実です。

ストレスを溜めると乳がんになりやすいのでしょうか

ストレスは、さまざまな病気のリスク要因であると言われています。
乳がんも例外ではないですが、重要な要素ではありません。

更年期障害の治療をすると乳がんになると聞いたのですが

必ずしも乳がんになるという訳ではありませんが、更年期障害治療の一部のホルモン補充療法では乳がんの発症リスクをわずかに高めます。
そのため、更年期障害治療(ホルモン補充治療)を始める前や治療中は、乳がん検診も定期的に受ける事が大切です。

乳がんは遺伝しますか

乳がん患者のほとんどは遺伝以外の因子が主に関与していますが、5~10%は遺伝性であると言われています。
BRCA1、BRCA2という遺伝子が遺伝性乳がんの原因遺伝子となります。
しかし、BRCA1、BRCA2遺伝子に病的異変があっても必ずしも乳がんになるという訳ではありません。

乳がん検診は産婦人科でも受けられますか

視触診や超音波(エコー)検査は産婦人科でも行っている施設はあります。
しかし、気になる症状があれば乳腺専門医や認定医のいる医療機関で受診する事をお勧めします。

胸が大きいと乳がんになりやすいのでしょうか

胸の大きい小さいは、乳がんの要因としては全く無関係ですので、ご安心ください。

男性にも乳がんは発生するのでしょうか

女性に比べると少ないですが、男性にも乳腺があるため、乳がんになる事はあります。
男性乳がんは女性乳がんより患者数は少ないものの、発見が遅れるというケースが多いのが特徴です。
女性乳がん同様、早期発見が重要なポイントになります。

乳がんと診断されたら治療および手術はどうなるのでしょうか

治療方針にもよりますが、まずは当院での通院治療となります。
手術は、木曜日に浦添総合病院で当院の医師が手術を行います。